心臓が動く理由

●心臓の働きに必要なもの

心臓は強靭な筋肉によって出来ています。その筋肉を働かせるためには、酸素や栄養が必要となります。酸素や栄養を心臓の筋肉に運ぶためには、酸素や栄養を血液に乗せて心臓に届けます。全身に血液を送る役割を担っている心臓も、血液が必要なのです。心臓は脳、や筋肉、肝臓、腎臓などに血液を送っていますが、自らの心臓にも血液を送って自らの心臓を働かせています。その心臓の筋肉に血液を送っている血管を「冠動脈」(かんどうみゃく)といいます。冠動脈は心臓からでた大動脈のすぐのところからでて心臓に巻きつくように存在しています。冠動脈は右冠動脈、左冠動脈があります。右冠動脈は心臓の右心室、左心室の下側に存在します。左冠動脈は2本に別れ、左心室の前面に左前下行枝が、左心室の側面後面に回旋枝が存在します。すなわち右冠動脈1本、左冠動脈2本の計3本が心臓に均等に血液を供給しています。冠動脈に異常を来たし、心臓の動力源が不足する病気が狭心症、心筋梗塞であり、二つを総称して冠動脈疾患と呼ぶのです。

●心臓の働きと冠動脈疾患

○狭心症

心臓は1日に約10万回ポンプとして血液を送り出します。このため常に新鮮で酸素のある血液が心臓にも必要です。心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が細くなったり、詰まりかかったりすると、心臓への血液の供給が少なくなります。このように心臓の筋肉への血のめぐりが悪くなることを狭心症といいます。しかしまだ心臓の筋肉の機能は完全には低下していません。いわゆる黄色信号がついた状態になります。この時人は胸痛を訴え、無理な運動はしなくなります。このようにして少しでも心臓の負担を少なくし、心臓への血の巡りが悪いことに対応しようとします。しかし、心臓に負担をかけた場合、また同じような発作を繰り返すことになります。



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