心筋梗塞の治療方法

●治療の選択

狭心症や心筋梗塞の治療を行うには、検査によって「冠動脈がどれだけ悪いのか」を調べて明確になってから、治療方法を選択します。選択肢として考えられる狭心症、心筋梗塞の治療には、薬物療法、カテーテル療法、手術の3つがあります。

○薬物療法

薬物療法とは内服薬による治療です。

○カテーテル療法

カテーテル療法とは、局所麻酔で手や足の血管から心臓の冠動脈まで管を入れて、狭くなっている部分を風船のようなもので膨らませたり、金属の筒で広げたりする治療です。

○手術

手術とは冠動脈バイパス手術のことです。

どの治療方法にするかは、病気の程度と検査の結果を中心として、年齢、体力、他の病気の有無、ライフスタイルなどから総合的に判断されます。

●心筋梗塞の治療法を選ぶ基準

冠動脈3本のうち1本が悪かった場合(これを1枝病変といいます)は薬物療法かカテーテル療法になります。2本以上が悪かった場合(これを多枝病変といいます)は議論の分かれるところです。ステント登場後(「カテーテル治療」参照)のアメリカでの1万人以上を対象とした論文では、多枝病変の場合カテーテル療法と手術においてあまり予後に差はなく、薬物は悪かったという結果でした。ただし左主幹部(前述参照)に病変がある場合は手術の方がよいとのことでした。

大雑把な結論ですが、一般的には多枝でも2枝はどちらかというとカテーテル、3枝はどちらかというと手術でしょうか。日本は、様々な理由からカテーテル治療が大変さかんで、手術が選択される比率が欧米に比べ低い傾向にあります。

繰り返しになりますが、これらの治療法のどれを選ぶかには、患者さんの年齢、全身状態、ライフスタイルなども、重要な判断材料になります。



5.心筋梗塞の予防法
心筋梗塞の予防法【まとめ】
病院がすすめる心筋梗塞の予防法
心筋梗塞を防ぐための食養生
4.心筋梗塞の治療
バイパス手術②
バイパス手術①
カテーテル治療
薬物療法
心筋梗塞の治療方法
3.心筋梗塞の原因・検査・診断
心筋梗塞の診断
さまざまな心筋梗塞の検査の仕方
心筋梗塞の検査方法
心筋梗塞の原因
2.心臓の働きから見る心筋梗塞
心臓の機能と心筋梗塞の症状
冠動脈疾患と心臓の関係
心臓が動く理由
1.心筋梗塞の基本知識
狭心症と心筋梗塞の違い②
狭心症と心筋梗塞の違い①
心筋梗塞の発作への対処
あぶない心筋梗塞の前兆
心筋梗塞という病気
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