さまざまな心筋梗塞の検査の仕方
●心筋梗塞を見つけるために
急性心筋梗塞は、胸の痛みと特徴的な心電図変化があれば、心筋梗塞であると診断がくだせます。
○心電図検査
心筋梗塞は典型的な心電図変化(ST上昇、陰性T、病的Q波などの出現)により診断がほとんどの場合に可能です。
○血液検査
冠動脈の閉塞部位より先の障害された心筋細胞の成分(トロポニン、CK、AST、LDHなど)が血液中に流出します。これらの数値により、障害の程度や予後の判定ができます。心筋梗塞は早く治療を開始するために診断も早く確実に行なう必要があります。これを救急室内で簡便に診断するキットが利用されています。
○心エコー検査(心超音波検査)
超音波により、心臓の運動(機能)の状態、壁の厚さ、障害された部位の壁運動の低下や消失を調べることができます。痛みや苦痛を伴わない検査で短時間でできる有用な検査です。
○胸部エックス線検査
胸部エックス線写真により、心臓の大きさ、肺の状態などから心不全の程度などが分かり、治療に大事な情報が得られます。
○冠動脈造影検査
そけい部、肘、手首の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を冠動脈まで挿入し、造影剤という薬を流しながらエックス線透視で冠動脈の状態を詳しく見ることができます。閉塞部位の特定や診療方針の決定に大事な検査です。検査としてだけでなくカテーテルによる再開通治療と一体化しています。カテーテルを、そけい部、肘、手首のどの部分から挿入するかは病状により医師が判断します。
○心筋核医学的検査(心筋シンチグラム検査)
放射性医薬品を静脈に注射して、シンチレーションカメラという装置に十数分間動かずにいるだけの検査です。心筋の虚血、壊死の部分が分かるほか、虚血部に到達しているおおよその血液量を知ることもできます。
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